失敗しない中古車の選び方

失敗しない中古車の選び方

「諸費用」に注意

最近の傾向としまして、車輌本体価格を安くして集客して、諸費用をかなりとる販売店が多くなっています。

車というのは、車輌本体価格以外に諸費用(諸経費)が必要となります。

一般には登録手数料、車庫証明申請代行料、納車費用、法定費用などです(法定諸費用というのは、登録に必要な印紙代、車庫証明申請証紙代、ナンバー代などです)。
他に車検のない車には自賠責保険と重量税、検査印紙代、新しい車には取得税がかかります。

取得税とは、車種・グレード・仕様ごとに定められた基準額に計算式を掛けて算出します。1年落ちだと基準額×0.562、2年落ちだと×0.316… と軽自動車の場合4年で税務上の価値がゼロとなります。この税務上価格が50万円以上のものにかかる税金が取得税です。

この税務上の金額に3%(普通車の場合は5%)をかけた金額を購入するときに一緒に支払う必要があります。
支払うのは購入するとき1回だけです。

新車登録から数年経っているのに取得税を支払う義務の軽自動車は今のところございません。古い車なのに取得税を払わないようにご注意ください。

自賠責保険ですが、車検の残りがある場合、月割りでお客様から頂く所と頂かない所がありますのでこちらも確認して下さい。(車検が残っていればとらないのが当然なのですが)車検がある車で重量税をとる販売店など論外です。

軽自動車税は、4月1日現在所有している方にかかってくる税金です。

自動車税は普通車の場合は、登録するときに登録した翌月分から年度末の3月までの分を必ず先払いで支払わなければならないものですが、軽自動車の場合は年度の途中に買ったときに支払義務はありません。

例: 普通車の場合
8月に買った—税金の支払は9月から年度末3月までの金額です。
4月1日に買った—まるまる1年分の支払です。
3月に買った—そのときは自動車税はかかりませんが、翌々月5月に1年分かかります。

例: 軽自動車の場合
6月に買った—税金の支払義務は翌年の春から
3月31日に登録—翌々月の5月中が支払期限です。
4月2日に登録—来年の5月が支払期限です。

もし環境整備費・テスト走行費・納車準備費用等、意味不明な諸費用が含まれていたら、どんな諸費用か販売店に聞いてみて下さい。

こういった意味不明な諸費用をとっていること自体が、どのような考え方で運営している販売店かを判断する基準にもなります。

納車費用も車を自分でとりにいけば無料、車庫証明も自分でやれば無料が普通です。名義変更につきましては、前オーナーの書類を預けることになりますので、お客様ご自身で手続きするのはなかなか難しいです。

結論としましては、車輌が安い分諸費用が高い店もあるし、車輌が高い分諸費用が安い店もある、ということです。「だいたいどこも一緒でしょ」と簡単に考えずに、あくまでも総額の金額でご検討下さい。

また目に見えない金額、金額が高いけれども保証が厚い、その分納車前の整備をきちんとやってくれる、付属品をサービスで付けてくれた、なども全てトータルでみたほうが良いです。

車輌本体価格に惑わされず、総支払額をよく確認して、それに見合ったサービス・車なのかを慎重にご検討ください。

決して「諸費用」はどこの販売店でも同じではありません。

車と電卓

「自社工場完備、納車前に点検します。」に注意

自社工場の内容によりますが、その自社工場が認証工場、もしくは指定工場だったら安心です。「てんけんくん」という犬のマークが掲げてあるはずです。

整備というのは、正直に申し上げまして、車に詳しい人でしたらある程度出来てしまいます。(重整備、故障探求が難しいものは、設備があるところやプロでないと難しいです。)

驚くことに、整備代をとっているのに整備をしていない工場もあります。

屋根があるだけの工場、2級整備士がいない工場は「自社工場」と呼んで良いものか疑問です。

納車前にどのような点検をしてくれるのか、現状販売なのか?これは確実にご確認して下さい。

「記録簿」に注意

これはあった方が良いです。
ただ、記録簿がないと「メーター戻し車」と誤解される方が多いですが、そんなことはありません。

「記録簿」の定義は曖昧で、中古車販売店が発行したものでも「記録簿」としている所もありますし、一回も点検していない真っ白な点検記録簿でも「記録簿」です。

本当の記録簿というのは、新車保証書と一緒になっている新車を買った時にもらえる冊子で、なおかつ、全ての車検を認証工場以上で受けた記録が残っているものでしょう。

記録簿がついているから安心!と思ってはいけません。
「記録簿」の定義の曖昧さからも分かるように、鵜呑みにはせずに販売店に尋ねてみて下さい。

また「走行不明の証拠もないけれど、記録簿がないので「走行不明車」として販売しております。」といった曖昧な販売店はお避け下さい。

インターネットオークションでよく見る表現ですが、近づかないほうが良いです。

リフトアップ

ローン金利手数料に注意

一番安いところで購入したつもりが実際は金利が高く、金利・手数料を含めた総支払額だと他店のほうが安かった、ということがあります。

分割払手数料は、各社によって違いますが、中古車販売店では実質年率5.8%〜8.9%ぐらいが一般的なようです。

100万円を36回払いで払った場合
実質年率6.8%で月々30,700円分割支払手数料108,286円
実質年率12.5%で月々33,400円分割支払手数料204,330円

特にローンで購入なさる方は月々の支払額に目がいってしまい、分割支払手数料込みの総額に目がいきません。

欲しい車が目の前にあっても、もう月々これだけ払えば買えるのか!などと思わずに、落ち着いて金利総支払額をご確認下さい。

見積り時に金利を含めた総支払額を明示していない販売店にはご注意下さい。

また「金利1.9%」などの極端に低い金利の場合もご注意下さい。
その金利で車のローンが組めるはずがありませんので、足りない分は車輌価格や諸費用などで補うことになってしまいます。

この場合も金利手数料を含めた総支払額をきちんとご確認下さい。

まれにお客さんによって金利を変えている販売店もあるようです。

事故車(修復歴車)に注意

「事故車」の定義は曖昧で、自転車にぶつけられてバンパーにキズがついただけでも「事故」といえば「事故」ですが、これは事故車(修復歴車)には入りません。

「修復歴車」という言葉を使ってください。

「修復歴」の定義は日本査定協会の基準に準じている所がほとんどだと思います。

簡単に申し上げますと、「ネジ、ボルト」でとまっている部品は、いくら交換・修理していても「修復歴」にはなりません。

溶接でとまっているところを修理・板金・交換したものが「修復歴」だと思ってください。
例外として、リアクオーター(後ろのフェンダー)、バックパネル(トランクのお尻の垂直に立っている部分)は交換していても修復歴にはなりません。

修復歴

修復している箇所によって「修復歴車」かどうかが変わります。

修復箇所によっておすすめできる車とできない車がありますが、軽度な修復歴でしたら、検討の一台に入れるのも良いかもしれません。

しかし販売店が、修復歴の箇所をきちんと説明できないようでしたら注意が必要です。
また、きちんと直っている修復歴車とフレームが曲がったまま、など直っていない修復歴車がありますのでご注意下さい。

事故車(修復歴車)ではないですか?

オトリ在庫に注意

雑誌を見ていて「これは安い!!」という在庫がたまにあると思います。

電話をかけると「まだありますよ」と言われ、急いで見に行ってみるとすでになく、「今売れちゃったんですよ。他にこんなのありますけど…」と言われる。これは典型的なオトリ在庫です。

雑誌には多数のすでに売れてしまった車、存在しない車が載っていますが、これらはお店に誘導するための広告で、違法なものです。

ごくまれに本当に僅差で売れてしまうこともありますが、そういう場合は必ず車はあるはずですし、電話の直後に売れてしまったのなら、まだ買ったお客様がいるはずです。

そもそもこういった安くて良い車は滅多にお目にかかれるものではございません。

なかなか売れないから安くても売ってしまおう、ノルマを達成する為に安くても売ってしまおう、という理由で、格安な「目玉車」は存在はしますが…

やはり、車の値段には相場というものが存在します。

トラップ

このコンテンツは他店を誹謗中傷するものではありません。

私が下取車を査定していて思うのは、メーター戻し車や修復歴偽り車をつかまされているのは、圧倒的に初めて車を買った若い人、女性、値段だけで車を選んでしまった人です。

そのような人たちが少しでも減るようにと思い作りました。

みなさまが良い中古車にめぐり合うことをお祈り申し上げております。